ヘラブナをリールで釣るための竿
鯛釣りは、ヘラブナ釣りにも似ていますし、鯉釣りのパワーにも似ています。それで、ヘラブナ釣り+鯉釣り=黒鯛釣り という公式が成り立つように思います。と言っても、海釣りではありませんし、魚の習性も違うのですから、タックルは当然変わってくるでしょう。そして、釣果だけでなく、釣りを楽しめるタックルを考えたいと思います。それで、まずは、竿選びから始めましょう。
小継のリール用の竿は、フライロッドになりますね。スピニング用のものもありますが、長さの上限が2.5mぐらいになります。携帯フライロッドですと、9ftのものがあります。
それで、携帯フライロッドでなるだけ長いものを探してみました。9ft、大体2.7mで7ピースのものを見つけました。仕舞寸法は50cm以下になると思います。(ちなみに、へら竿は7尺~24尺のものまであります。)
⇒ Soul River トラベラー9ft#5 96g
他にもあると思いますが、ミディアムファスト(本調子)でへら竿に近く、値段も手ごろなのでこれに決めましょうか。
リールも必要になりますが、下記の安いもので十分のようですね。
⇒ ダイワ(Daiwa) ロッホモア-A 200A 690522
しかし、フライ用の糸を使う訳ではないので、まずは、手持ちのスピニングリール(シマノの2000番)を使ってみることにします。5~7m投げる必要がありますので、この方が楽でしょう。ただ、固定部分の規格が少し違うようなので、やすりで少し削って固定できるようにしました。実用上問題なさそうです。
仕掛けはもちろんヘラブナ釣り、つまり2本針のウキ釣りです。水深は1.8mぐらいなので2.7mあれば仕掛けを目的のところに投入できると思いますが、この点でも工夫が必要かもしれません。
果たして、これでヘラブナをうまく釣れるでしょうか。鯉(巨ベラもOK!)が掛かればリールですから取り込みは問題なくできますね。というより、かなり面白い釣りになりそうです。
ヘラブナ釣り+鯉つり=黒鯛釣り は証明できたか
定位置への投入がなかなか難しいですね。それで、水中ウキなるものを中古釣具屋で見つけて重量を増してみました。釣研の水中ウキ(-B又は-2B)と板おもりを使ってウキを調整。この水中ウキの重さは約3gです。これで、仕掛けをなんとか飛ばせそうです。
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7月16日 やはり定位置への投入が難しいのですが、なんとか(まぐれで)20cmのヘラブナを1匹釣り上げた。やはり、竿が短く柔らかいので、釣れた時は面白い。
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その後、釣果無し。それで、延べ竿に再び切り替えたりと、いろいろと挑戦してみる。
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7月26日 定位置への投入が少しずつうまくなってきた。底が平坦ではないようだが、上バリトントンの位置が分かるようになってきた。今日の釣果は、へら3匹(最大23cm)、10cm弱の鯉1匹、ジャミ2匹。ハリスは1号で、上バリ23cm、下バリ30cm。
7月29日 昨日少し雨が振り、流れがありウキ釣りが難しい。それで、ウキをとっていつもの所に投げてみた。一分ほどで上げてみると大物が掛かっていて、ばらさないように1時間ほど格闘し、もういいだろうと思って姿を見ようとしたら、ハリスの根元から切れてしまった。尾びれの端が見えただけで、鯉か?(最近はひょっとしたら巨ベラかとも思う)。ハリスは1号、エサはグルテン。ハリスを1.5号にすべきかどうか迷う。
7月31日 (流れが緩やか)カラツンの対処が難しい。12cmの鯉が釣れる。終わりのころやっと35cmのヘラブナが釣れた。ハリスは1号。
(下の写真)。
8月01日 (流れ無し)カラツンに悩まされる。後半で、ハリスが短すぎたので7cm長くして上30cm、下37cmにすると、35cmと21cmのヘラブナが釣れた。ハリスは同じ1号。
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8月22日 (流れ無し、水位が5cmぐらい下がっている)相変わらずこの時期はジャミに悩まされる。最後に、大物が1匹釣れた。しかし、鯉でもヘラブナでもなく、約60cmのナマズ!(下の写真)魚種が多いということはいいことですね。
2015年4月20日 川の水位が上昇していることに気が付いた。いよいよこの川に釣りのシーズンが到来した。
4月27日 1時間ぐらいで、鯉がかかるが、まさかすぐにつれると思っていなかったので、真剣に取り込まずハリスを切られる。
4月28日 引きなし。水中浮きを失い、いい加減な釣りになってしまう。上針トントンから出直しだ。
5月14日 晴れ、風なし、流れ少しあり。終わりごろ54cmの鯉が釣れる。ハリスを1.5号にしていたことと,
少し小型であることから釣り上げることができた。餌はグルテンだ。
5月22日 晴れ、風なし、流れ少しあり。うまく釣りができない。釣果なし。
6月8日 晴れ、風なし。一時流れ無し。1時間して32cmのへら(今年最初のへら)が釣れる。さらに、30分後、58cmの鯉が釣れる。へらはすぐ上がるが、鯉は格闘が必要だ。
6月10日 晴れ、風なし、流れ少しあり。浮きをうまく飛ばすことができない。仕掛けの重さを工夫する必要がある。釣果なし。
6月11日 晴れ、風なし。流れ無し。数回あたり有り。仕掛けの水中浮きを2つに増やして何とか飛ばせるようになった。浮きの立ち具合もいい。釣果なし。
6月13日 晴れ、風なし。一時流れ無し。何度か当たりがあり、最後にやっと63cmの鯉が釣れた。竿を立てていれば問題なく釣り上げられる。
これはヘラブナの食性にあるようです。ヘラブナはプランクトンを常食としているため、餌は粒子です。それで、少しでも大きな異物には敏感に反応して、すぐに吐き出してしまうのです。これが、カラツンと言われるヘラブナ特有の現象。
実際、ヘラブナの捕食映像を見ますと、粒子を吸い込んでいるのが分かります。そして、練り餌の塊を口に含んだ瞬間に、すごい勢いで吐き出します。この短い瞬間に合わせるのは不可能のように思えます。
⇒ 実釣水中映像
それで、釣れるのは次の条件のときになります。
(1)口に含んだ瞬間に針が掛かる。
(2)口に含んでいる期間がある程度有り、そのときに合わせる時間がある。
(1)(2)いずれの場合も、針はヘラブナの口の中にあり、それが浮きの動きとなって現れることになります。浮きの動きは大体下記のように呼ばれています。
①「ツン」アタリ
②「押さえ込み」アタリ
③「食い上げ」アタリ
④「キザミ」アタリ
「ツン」アタリであわせるのは事実上不可能のように思われます。勝手に針が掛かっていれば別。他の②~④のアタリの場合は、針がヘラブナの口の中にあるので、軽く合わせて針掛りさせればよいことになります。こう考えると、慌てて合わせる必要がないことになりますね。むしろ、ハリス切れになってしまいますから、ソフトに合わせて、釣れていることを確かめるような気持ちのほうがいいかも知れませんね。しかし、ほうっておいてつれてしまう訳でもありませんから、やはり合わせることが必要ということになります。②~④のアタリの時を逃さないことですね。「ツン」アタリで合わせるのは難しいですが、ある程度予測して積極的に合わせれば、掛かる確率は高くなるかも知れません。しかし、今のところは、②~④のアタリを待ってみましょうか。
※早合わせしない方がいい他の理由:
1)野ベラは管理釣り場のヘラブナほど早く吐き出さない。
2)大きいヘラブナほど最後に食いつく。
延べ竿とリールの釣果は?